**「図形を関数とみる」のが出発点 - 「後で動かせるように作図する」のが,GCでの作図の基本です。 - 「xがきまれば,yがきまる」「xが変われば,yが変わる」というのが,「関数の考え」です。 - その考え方を,そのまま図形に持ち込んでみたのが,GCでの作図です。 |(1)|(2)| |$2VblLY6oGg4|$IiO_-xB0eiQ| **「追加する対象の種類」→「手続き」→「元にするもの」 - メニューを手がかりに,なんとなく操作しても作図できると思います。 - そのときの基本的な流れは次の通りです。 -- 「作図したい」と思ったら「作図」を選択する -- 新しく追加したいのが,点なのか,直線なのか,....と,「種類」を選択する -- それを作図するための手続きの一覧が表示されるので,そこから作図の手続きを選択する -- 「元にするもの」を選択する。 ** 「定規とコンパスに準拠」よりも「調べたいものを手軽につくる」ことを重視 - 初等幾何学での「作図」というと,「定規・コンパスによる作図」が基本ですが,そこでの制約を守っているわけではありません。 - たとえば,「モーレーの定理を調べる」ことなどもしたいので,「角のn等分」もできます。 - 「垂直二等分線」であれば,「元にする線分」を指定すればつくれます。(定規・コンパスでの基本作図の手順を踏まえることは求めません。) - それらを「きちんと扱う」のが,「基礎的」だとすれば,GCは「とりありず,調べたいものをつくって,調べることができる」という意味での基本的な道具でありたいと思います。 ** 扱える対象は,基本的には「点,線,円」 - 中・高校を想定すると,二次曲線まで扱えるといいんですけどね。 -- 二次曲線は,「軌跡」としてなら構成できますが,(それをもとに作図をすることができる)幾何的対象としては扱っていません。 - 弧や多角形も扱えるようにはしていますが,「補助的な描画のため」です。 - 高校全般も考えるなら,さまざまな関数も扱えるといいんですけどね。 -- しかし,扱える世界を広げると,(たとえば,y = sin x とy = kxの交点のようなものでさえ)動的にきちんと扱うのはむずかしいのです。 -- 「扱う問題の必要性に応じて,別のソフト(道具)に変えていただくことを前提として,適切なまとまり感を提供するのが基本と思っています。 ** 「選択」のときのGC独自のふるまい - マウス,タッチ,キーボードなどで選択可能ですが,「キーボードでの選択」の仕方が基本になっているとご理解ください。 *** キーボード/ボタン中心の場合 - 「候補」になっているものが赤く表示されている。 - 「矢印キー」で,「候補を変える」 - 「enter/確定」で,「確定する」 - 二つ以上の対象を選択する場合には,選択済が緑で表示され,選択を続けることになる。 - 「esc」で中断」 *** マウス/タッチ 中心の場合 - 「候補」になっているものが赤く表示されている。 - マウスクリック,タッチをしたとき,「最も近い対象」が選ばれたと認識する。 - 候補になっているものを選んだ場合には,「確定」と判断する - 候補になっていないものを選んだ場合には,「候補の変更」と判断する -- 「候補」になっていないものを選択する場合には,2回,クリックあるいはタッチをする感覚になる。 -- ダブルクリック的だが,短い間隔でクリック/タッチをする必要はなく,「クリックをゆっくり2回」という感じ。 -- 右クリックはescと同等。 *** 「標準状態に戻りたい」と思うときには,「escを数回押せばいい」 - 作図をしながら,わからなくなって,標準の状態に戻りたいと思ったら,escを数回押せば,戻るはず。 - escを何回押しても標準状態に戻れないときには,何らかの原因でバグが発生してしまっているので,F5キーなどでそのページを再読込みするといいでしょう。今やっていた作業は破棄されてしまいますが,そのページを開いたときの状態に戻ることができます。 *** キーボードは便利 - 慣れて来ると,キーボードの利用が便利です。 - ショートカットキーもいくつか用意してあります。 **** 作図を一つ前に戻るには,undo (Ctrl + U) -間違った作図をしてしまったときには,「作図」→「undo」(Ctrl + U)です。 -なお,同じ種類の作図をするときには,Redo (Ctrl + R)を使うと,ちょっとだけ楽になります。